「歩くのはかまわない。でも止まってはいけない」－惑星探査機はやぶさのエンジン開発者を支えた言葉

今日は朝から会議がありいつもより2時間はやく出社。その分早めに帰宅させていただきました。
テレビっ子なんですが、いつも帰宅後は、ワールドビジネスサテライトとマツコの怒り心頭くらいしか、見たい番組がありません(；ωﾉ|柱|。。。

でも、今日はテレビをつけると「プロフェッショナル　仕事の流儀」が放送中ではありませんか！
早く帰れるって素敵♡

ＮＨＫ プロフェッショナル 仕事の流儀

惑星探査機「はやぶさ」のエンジンを開発した、國中均さん

今日の主役は、宇宙工学者の國中均（くになかひとし）さん。惑星探査機「はやぶさ」に搭載された「マイクロ波型イオンエンジン」を開発された方です。このエンジン、NASAですら開発を諦めた、ものすごく開発が困難だった新型エンジンなのだそうです。

マイクロ波型イオンエンジンって？？

・原子を動力とするエンジン
・燃料を燃やす必要がないため、圧倒的に長い時間動き続けられる。
・このエンジンを搭載した惑星探査機「はやぶさ」は地球から10万キロ離れた小惑星イトカワに到着。
・7年かけてサンプルを持ち帰るのに成功。

現在「はやぶさ２」のプロジェクトが進行中だそうで、番組ではそのプロジェクトの様子と、國中さんがマイクロ波型イオンエンジンを開発するまでの道のりが描かれていました。

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はやぶさ２とは？

現在、進行中の「はやぶさ２」プロジェクト。はやぶさ２は、

• 小惑星から有機物を持ち帰ることを目指す
• 小惑星「イトカワ」の表面のサンプルを持ち帰った前回の「はやぶさ」からさらにハードルが上がり、インパクターと呼ばれる装置で小惑星に弾丸を打ち込み、人工的にクレーターをつくって、地中の石や砂を採取する想定。
• 最高難度の開発を要する装置を複数搭載し、この冬、打ち上げを目指す

というものだそうです。

心が折れそうになったとき、恩師がかけてくれた言葉

番組の中では、國中さんが東大在学中に出会った「マイクロ波型イオンエンジン」を完成させるまでの苦悩の歴史と、日本の宇宙開発を支えてきた”チャレンジャースピリット”を、若手研究者たちに伝えようとする姿が描かれていました。

若手研究者たちが、途方もないプレッシャーと緊張感の中、1点ものの部品600個以上を手で組み付け、エンジンを完成させて噴射試験に挑み、不具合を乗り越えて安定稼働させる姿に、思わずほろり｡ﾟ:;｡+ﾟ(ﾉω･、)ﾟ+｡::ﾟ｡

一つのことに向かって、たゆまぬ努力をしている人たちというのは、本当に美しいものです。

エンジンの開発がうまくゆかず、実験を重ねても重ねても思うような結果が出ず、出口の見えない日々を送っていた時、國中さんの恩師が
「歩くのはかまわない、でも、止まってはいけない」とおっしゃったそうです。

その言葉を聞いて実験を再開した國中さんは、エンジンの肝となる部品の耐久性を飛躍的にアップさせることに成功し、それが、あの「はやぶさ」に繋がったのです。

生きていれば逃げ出したくなることのオンパレードだし、効率を考えれば、結果が出なければ諦めて切り替えて、別のことにチャレンジするということが正しい、という局面もあります。

でも、その一方で、どんなにゆっくりでも、とまらずに動きつづけることが、大きなインパクトを生むこともあるんだなあと改めて感じさせられました。毎日時間に追われて生きていると、そういう感覚、忘れがちですからね(・ω・)

週末はhuluで「はやぶさ」見よーっと♪