こんな会社辞めてやる!と思った時にやるべき2つのこと/人材業界の”中の人"の目線から
2017/04/14
現代社会で働いてると、ふとしたきっかけでストレスが爆発する瞬間ってありますよね。
取引先から無理難題をつきつけられる/上司や同僚のアホさに嫌気がさす/給与明細を見て給料の低さにショックを受ける などなど、ストレス爆発の引き金は無数にあります。私はストレスをためやすい&爆発しやすいタイプなので、だいたい半年に1回は「もう辞めてやる!」と思ってます(笑)
先日、結構深刻なストレス噴火が起こり、「こんな会社、すぐにで辞めてやる!<`ヘ´>」と思ったわけですが、頭冷やして考えると、無職・無収入になるわけにもいかんので、そうそうすぐには辞められないわけで。次の仕事を決めてからでないと辞められないよねー(・∀・;)ということに気が付きます。
ちなみに私は人材業界で約10年弱働いてました。よって、転職ノウハウや業界裏事情は見聞きしてきましたし、昔の同僚で今も人材業界でバリバリ働いている人たちから業界の最新情報を教えてもらうこともよくあります。
そんな私が、業界人(笑)ならではの知見をフル活用し「こんな会社辞めてやる!」と思った後に、実際にとったアクションをご紹介します。
■目次 (さくっと読みたい方はジャンプしてね)
やったこと① 転職サイト/エージェントに登録していたレジュメを更新する
スカウトを活用して、効率よく転職活動
転職サイトというと、自分で求人情報を探して応募する…という機能が中心になりますが、リクナビNEXT、マイナビ転職、DODAなど、大手の転職サイトには必ず「スカウト機能」がついています。
この「スカウト」とは何かというと、企業や転職エージェントが、各サイトに登録しているユーザーの年齢・学歴・経験等を見て、
「あなたに合う求人はこれですよ」
「あなたが合格する可能性が高い案件はこれですよ」
「あなたに合う求人を紹介したいので、一度カウンセリングに来てみませんか」
といって、メールで連絡をくれるサービスです。
ユーザーであるこちらとしては、ただ待ってるだけで、内定が出る可能性の高い案件がメールで届くので、非常に楽。わざわざ自分で求人案件を探さなくて良い分、転職活動にかかる時間を削減できます。また、スカウトでは、自分が思ってもみなかった求人案件が届くこともよくありますし、内定が出る可能性が高い=自分のような人材を必要としている企業がどこなのかが分かるので、自分の市場価値を測るツールとしても使えます。
最近は「面接確約スカウト」という、書類選考不要で即面接に入れるスカウトも増えてきているため、
書類選考で落とされるかもしれない求人にわざわざ応募してしまうこともなく、効率的に転職活動を進めることができるようになっています。
▼面接確約スカウトといえばDODA!業界のなかでもいち早く配信をスタートしていました。
企業やエージェントはここを見ている!
スカウトを受信するには、スカウトを送信する側=企業やエージェントに、興味を持ってもらわねばなりません。
企業や転職エージェントは、主に、
・年齢
・学歴
・転職回数
・経歴(=いままで働いてきた会社で、どんな仕事をしてきたか)
を見て、その人にスカウトを送信するかどうかを判断していますので、このあたりの情報をしっかり更新しましょう。
特に経歴については、更新するのに結構時間がかかりますが、ハッピーな転職をするための頑張りどころですので、これまでにやってきた仕事のエピソード・実績を盛り込んで具体的に書くのが大事です。
▼転職サイトと言えばコレ!業界シェアNo1のリクルートが運営する「リクナビNEXT」
なぜ企業・エージェントはスカウトを送るのか
ちなみに、「どうして企業や転職エージェントはわざわざ「スカウト」を送ってくれるの?」という疑問を持つ方もいらっしゃるのでは? この疑問に企業・転職エージェントの立場から答えると、彼らはスカウトを以下のような理由で送信しています。
- 【企業は】求人案件をサイトに乗せるだけでは十分な応募が集まらず、採用したい人数を充足できない場合に、スカウトを送信して応募を集める
- 【転職エージェントは】自社への登録会員を少しでも増やすために、スカウトを送る
※転職エージェントにとって、登録会員は売上を生み出すための”材料”です。
エージェントは、各企業から預かっている求人案件に対して、採用条件に合う人を送り込み、採用が決まったら企業から紹介料をもらう、というビジネスをしているので、登録会員をたくさん集めて少しでも多くの採用者を生み出すことで、自社の売上を拡大しようとするわけです。
スカウトを利用することのデメリットとは?
無料で使えて、待ってるだけで内定がもらえそうな案件が自分のメールボックスに次々に飛び込んでくるスカウトメール。利用しない手はないですが、利用する際には以下のようなデメリットがあります。
- 転職エージェントからスカウトで届いた案件に応募したい場合、そのスカウトの差出人であるエージェントに会員登録し、カウンセリングを受けなければならないケースが多い
つまり、こっそり細々と転職活動したい人としては、いちいちエージェントを訪問しなければならないので、面倒です。
もちろん、「スカウトで届いた求人案件に応募する=絶対に転職エージェントのカウンセリングを受ける必要がある」というわけではなく、カウンセリングなしでも応募手続きを進めてくれるエージェントは存在します。
ただ、個人的な印象では、そういう親切なエージェントは少ないです。なぜなら、エージェントとは、転職希望者を企業に”入社”させてはじめて、お金をもらえる存在だからです。
たとえば、
- スカウトでトヨタ自動車の案件を受信し、興味を持った転職希望者Aさんが、トヨタ自動車の案件に応募。
- 残念ながら、書類選考で落ちてしまった
この場合、エージェント側として、「残念でしたね、はい、さよなら」という対応をしていては、商売が成り立ちません。企業に”入社”させて初めて、エージェントは企業からお金をもらえる仕組みになっています。逆に言えば、書類選考を受けさせたり、面接を受けさせたりするだけでは、エージェントにはお金が入らないんです。
したがって、各エージェントは、
「一度接点を持った転職希望者は絶対逃がさない!」
「スカウトに載せなかった求人もどんどん受験してもらって、何としてでも採用まで繋げよう」という心境になるわけです。
それゆえに、知名度が高く・年収などの条件の良い求人をスカウトに載せて興味を引き、カウンセリングに呼び込んで、別の企業の求人案件で入社するようリードしていく、というケースも多々あります。キレイで駅から近くて家賃が安い物件を載せて、お店に呼び込み→別の物件で契約させるという、不動産サイトに似ていますね。
このように、”入社”につながりそうな企業・求人案件を特定し、転職希望者を導いていくというのが転職エージェントの基本行動ですので、応募者の転職理由や希望条件・人となりなどを詳しく知って、内定が出そうな求人案件を特定するためにカウンセリングをしたがる…というのは、よくあることです。
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スカウトには2通りある。-「企業スカウト」と「エージェントスカウト」
実は、一般的な転職サイトの中のスカウトには、「転職エージェントが送ってくる”エージェントスカウト”」と「企業の人事担当者が直接送ってくる”企業スカウト”」の2種類が混在しています。
企業スカウトの場合は、人事担当者が自分で直接スカウトを送信していて、エージェントが間に挟まっていないため、企業に直接応募できます。つまり、転職エージェントのカウンセリングを受ける必要はありません。カウンセリングを受けずに、自分の興味のある求人だけに応募したい人にとっては、好都合です。
ただし、おそらくどこの転職サイトでも同じだと思いますが、スカウトが届く量(通数)としては「企業スカウト<<<エージェントスカウト」 です。
理由は、少し想像すれば分かります。色々な仕事を抱えている多忙な人事担当者と、転職支援を本業にしているエージェント、どちらがより多くのパワーをかけて、スカウト送信業務に打ち込むでしょうか? 転職エージェントの方が、熱心にスカウトを送信しているため、エージェントからのスカウトの方がたくさん届くことになります。
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カウンセリングを受けるメリット
ここまで、「スカウトを活用するのはOKだが、エージェントのカウンセリングを受けるのは面倒」と書いてきました。しかし、もちろんカウンセリングを受けるメリットもあります。
例えば、キャリアコンサルタントに転職理由や希望条件に関する話を聞いてもらい、自分の考えを整理する手伝いをしてもらうことで、自分では気づいていなかった可能性を発見できます。
例)
・営業職にしか転職できないと思っていたが、SEになれる可能性があると分かる
・メーカーでしか働いたことがないのでメーカーにしか転職できないと思っていたが、他業界にも転職できると分かる
などなど。
転職理由や、次に就きたい仕事の条件などについては、抽象的な部分も多く、自分では整理できているように感じていても、いざ他人から突っ込まれるとうまく答えられなかったり、それが面接での不合格に繋がってしまったりもするので、時間が許す限り、転職エージェントのカウンセリングを受けるのがお勧めです。
私も過去の転職の際には、リクルートエージェントやDODAのカウンセリングを受けました。
▼業界NO.2のDODA。東名阪・札幌・福岡などの主要都市でカウンセリングが受けられるほか、電話でのカウンセリングも受けられるので、忙しい人・地方にお住まいの方にぴったり!
まとめ
- 今のお仕事が忙しく、転職活動にあてられる時間が少ない人ほど、スカウトを活用しましょう。
- ただし、転職エージェントに無理にカウンセリングに呼び込まれたり、興味のない求人への応募を強く勧められたりする場合には、はっきりと興味がないことを伝えるのが吉。
- 興味のある案件だけに応募したい場合は、企業からのスカウトを待ってみると良い(ただし、エージェントからのスカウトに比べると、受信通数はかなり少ない)
- 時間があれば、エージェントのカウンセリングを受けてみて、キャリアコンサルタントと一緒に転職理由や希望条件などを整理するのが理想。
忙しいと、転職活動にかけられる時間がなかなか取れないものですよね。
まずは、”待ち”の姿勢で、スカウトでどんな求人案件が届くのか見てみて、「これは応募したい!」という案件が届いたタイミングで業務調整をかけ、転職活動を本格化しても遅くはありません。納得の行く転職先を見つけられるよう、計画的に行動しましょう!
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